簡単に言えば粘土こね専用のテーブルです。天板が回るやつ。
造形科目のある教育機関とか造形工房に行きますと、それが机代わりにずらっと並んでいます。
粘土命な界隈では当たり前に目にするアイテムなんですが、いざ買おうと思ったらとんと見かけないのが特徴です。
で、業界系の問屋さんをあたると、頑丈でちゃんとしたやつはそもそもデカすぎだし小ぶりなやつはやっぱりちょっと頼りない。
そこで作ってみましたオリジナル。
業務品質をそのままに、パーソナルユース向けの常識サイズに収めた唯一無二のアイテムです。
塑造とはいわゆる粘土細工のことで、そうやって作ったものを塑像といいます。
どっちも「そぞう」なんで紛らわしいですけど、クレイワックス、ファンド、スカルピーのような可塑性の高いマテリアルで造形すること、それで作ったもののことです。ここでこれ読んでらっしゃる方々にとってはぜんぜん珍しいもんじゃないですね。
ところが「この中で塑造台使ってるひと手ぇ挙げて!」となった瞬間、粘土人口に対して圧倒的に心細いんですよ挙手率が。
その筋の現場では世界的に必需品扱いなんですけどおっかしいなー。
いつものように片方の手で造形物を持って、もう片方の手で盛るなり押すなり撫でるなり。
これが当然という脳ミソを頭蓋に搭載したまま、両手にスパチュラ持って造形物に向き合ったときの ∑(゜Д゜) 感といったら相当なもんですよ。
考えてみりゃ美容師さんも両手でヘアスタイルセットしますし、外科医さんも両手で手術しますしね。
なんつっても造形物を宙に浮かせた状態でいじれるってのはこの手の塑像台の真骨頂ですよ。
それにバランス取りしてるときの「位置決まるまでここ支えといて」っていうのが造形を継続しながら簡単に実現できるのも魅力です。
突き刺しとくもよし、引っ掛けて支えてもよし、紐とかで吊り下げるもよし、付属のユーティリティバーが工夫の余地を拡げます。
手の中で作業するのと違って、造形物を空間の中に存在するものとして客観的に捉えられるのは巨大なメリットです。
今まで気付かなかった不自然なトコが見えてきたり、好きな角度で固定できるから見た目の重心を見極めやすかったりもする訳です。
そして邪魔者なしで陰の出方をチェックしながら造形できるのも嬉しいポイント。なんせ立体物ってのは陰影で形を捉えるものですから。
本気の現場で使われているガチの塑造台って、とにかくデカくて重いです。
グラついたり勝手に回っちゃったりとか論外なので、それを防ぐ重さこそが重要な性能なのです。
本商品はこのコンパクトサイズに十分な重さを与えるため、厚みのあるスチールを贅沢に使って重く頑丈に作られています。
数値的には8.8kgですから、ボーリング場にある16って刻印されたタマより1kg以上重いという頼もしさ。運送屋さんには感謝の言葉もありません。
塗装はもちろん強固な焼付塗装ですし、末長くハードに使い倒していただけるプロ仕様の一品です。
造形の際によく使う道具やマテリアルを入れるもよし、付属のパーツを保管しておくのもよいでしょう。
支柱上部の切り欠きをペンチなどで掴んで締め付けてください。
回転盤は重みのあるしっかりした手応えです。
支柱(3本)・載せバー・挿しバー・掛けバー・ブランクバー(3本)が同梱されています。
カグラワックス PRO
¥1,650
粘土とロウのいいトコ取り!
細工刀 SOH 10本セット
¥8,190
伝説の凄腕根付師、森田藻己の名を戴く「彫る」ための道具。
細部専用 タマチュラ 5本セット
¥2,980
均す・圧す・抉る、クレイワークの基本をこなす小さな指先。
歯科臨床用スパチュラ
¥800
歯科技工用じゃなくて歯科臨床用。