気をつけてはいますよ、当然。でも絶対どっかでやっちゃうんだよね。
危ないのは同じような加工を延々と繰り返す工程を1時間くらい続けて作業にダレが出てきた頃。
加工物に当ててた刃先のテンションが急に抜けたかとおもったら肉がスカッと裂けてたりすんの。
0.8秒くらいで血ぃが裂け目から溢れてきて、この野郎よくも俺の指をなんつって思わず血判状量産したり、血文字のダイイングメッセージ書いちゃったりね。
でもだいたい切るのは左手だから書きにくさに腹立てちゃったり。
もういいよ、人間はミスを犯す生き物なんだから刃物扱う時点で予防策講じときましょうよ。
構造はいたって簡単、直径0.2mmの糸を1mm角程度に編んだメッシュテープです。
弱い粘着材が塗布されているだけのメッシュ。テープどうしはくっつきますが、指にそのまま張り付く粘着力はありません。本当にそれだけの、見た感じ実に頼りないシロモノ。
ところがこれをヤバそうなところに巻いておくだけで、うっかり程度に走らせちゃった刃なら結構な確率で無効化してくれるのです。
あらかじめお断りしておきますが、これは別に高LVの防具ではありません。あくまでも軽工作用の刃物によるうっかり切創が対象のグッズです。
いわゆる穿刺に対しては気休めにもなりませんし、切創でも鉈とか日本刀とか電ノコといったゴッツイ刃物の斬撃に対しては全くの無力ですので念のため。
想定したシチュエーションはこうです。
当店取り扱いの超薄刃精密ナイフでランナーのバリを切り落としていたら、ついうっかり刃先が走って指をスラッシュ。
わざとやるのは怖いものですが、これも仕事でございます。カメラをセルフタイマーにしてカウントダウンの電子音をビビリながら聞くこと5秒。
くるっと一回巻いただけですが、よっぽど豪快な力がかかった刃でなければ思った以上にガードしてくれる感じです。
ちょっとコシのあるガーゼ程度のものなのに不思議ですね。
指先の軽快さとトレードオフになりますが、巻き数を増やせばもちろん防御力は増します。
切創防止以外にも、例えば固くてとがった系のパーツを押し込むときなどの保護にも使えますし、かなりの滑り止め効果がありますのでいわゆる指万力のときにも具合がいいです。
指サックなどの保護具より圧倒的に軽快で防御力も馬鹿にできないこのグッズ。意外に使えるヤツですよ。
「コレ付けてても指切れちゃったぞ!」といった類のお叱りおよび補償請求はご遠慮ください。
書いときましたからね!
超薄刃精密ナイフ
¥330
メス?カミソリ? いいえ、とんでもなく薄いナイフです。