刃物っていうのは全部が全部、ただ切れればいいってわけではないことは承知しております。
曲面のパーティングラインを削ぎ取るときとか、切れすぎると刃が走っちゃってパーツに傷付けたりして困るシチュエーションなんかもあるわけですしね。
そんなときはあえて刃を鈍らせたナイフを使ったりするといい具合に加工できますしね。わかります。
でもちょっと待ってください。
それってもうナイフというより、鋭いスクレイパーですよね。刃を落とした時点で「切る」ための存在としては一気に格下げですよね。
工具としてナイフを名乗る以上は何かを切るのが存在意義。誰がなんと言おうとスッパスパ切れまくるのが正義でしょう。
そんな正義を振りかざしてご紹介するのは、超薄刃精密ナイフ。
細かいトコを精密に「切る」機能だけを徹底追及し、他の要素はすっかり捨て去った逸品です。潔し!
コアなナイフマニアは切れ味をみる際、なんでか自分の手の甲で試すそうです。
が、僕は今日ちょっとお腹の具合がすぐれないので、痛くない方法で試そうと思います。
侍な気分で始めた試し切りでしたが、スパスパやってるうちに天才外科医的なノリも混ざっちゃうほど、とんでもなく切れました。
ただ単に切れるというだけではなく、実にコントローラブルなんです。
刃先を思うがままに操れるといいますか、どんどん細かいトコを探して微妙な切りにチャレンジしたくなる、そんなナイフですね。
替え刃というものが存在しません。
「切れが悪くなったら丸ごと交換してくださいね、交換式にして変に刃がグラついたりするよか、ガッチリ柄に固定してあった方がいいでしょ?」というナイフの声が聞こえてきます。
とにかく、精密に切る・切り抜く・削ぐ・削るという工具としての目的をとことん突き詰め、かつ低コストとすることに重点を置いた製品なのです。
カミソリそのままの切れ味を生む0.39mmの薄さと特殊ステンの材質。使いやすさを生む刃先形状と長い刃渡り、そして軽さ。
正しい刃物の使い方さえ遵守していればさすが国産、刃の保ちもかなりいいです。
模型工作から原型製作、ペーパークラフトやデカール、エッチングシートの切り抜き、シリコーン型の分割、その他、細やかなカットワークが必要なシーンで非常に使えるナイフですよ。
スラッシュセーフ
¥814
うっかり頻度が高めな人の新習慣。