鉄板とか鉄骨を重ねて穴をあけ、そこに鋲を打ち込んでかしめるリベット留め。
なんつーかそこにはロマンがあるのですよ、重量級金属メカをいかにもな感じで表現する記号として。
このリベットをお手軽に表現しようとすると、どーしても多くなるのがポンチとかで穴打ってそれっぽく見せる方法。
面上に微細な球状出っ張りを山ほど作るってかなり大変ですから気持ちはわかるんですけど、リベットが凹んでちゃいけませんやね。
そんなときにはこれ、リベッター12の出番ですよ。
もともとはジュエリーを作るときに使うもので、石を留めるツメを倒し込んだり切り口を半球加工したりといった使い方をするものです。
ですがこれ、モデラー目線で見るとリベット表現に最適でして、ここ神楽坂ツールズではリベッター12として取り扱わせていただくことになりました。
12サイズのセット商品ってことですね。
直径0.25mmから0.8mmまで、12サイズ揃ってお買い得です。
ところでみなさん、ちゃんと凸になってるリベットをどう作っていますか?
これはリベットの命たる球面感がないんですよね、致命的に。
コンマ以下サイズのものがないし、ランナーから切り出すときに切り口が平面になっちゃいがちで。
だいたいこんなところだと思いますが、僕は極細プラ棒に接着剤つけて、ピンバイスであけた穴に差し込んでカット、切り口を線香であぶって頭を丸めてできあがり。というやり方でした。
しかし!やってらんねえ!!ってんですよ。我慢できるのはせいぜい20~30個、それ以降はもう写経でもしてる心境ですってば。線香の匂いと相まって。
そこでご提案いたしますのが当商品を使った以下の方法。
彫金用工具ですから、鉄板でも問題なくエグれます。
もちろんプラも軽くいけます。
どっちも球面感はでてますし、形状もちゃんと円になってます。単にポンチで穴あけるよりはリベットっぽいですね。
でもリベットヘッドが埋没して面一になっちゃってます。お手軽なだけに満点とはいきません。
今回は厚さ0.1mmのステン板を使いましたが、もちろんプラ板でも構いません。
こんなミリスケールなのにちゃんと円に抜けてて、ちゃんと丸く膨らんでます。
鉄板に瞬着で貼り付けてみました。これなら満点に限りなく近い点数をあげてもいいリベット具合です。