小学生の頃は家族共用の爪切りで切ってたりしましたよね。
いや、ちょっとした昭和の思い出なんですけど、ランナーからパーツを切り離すときの話ですよ。
でもさすがに大人になったんで、工具箱にはニッパーあるじゃないですか。
専用工具だけあって、切りたいとこへ刃先を持ってくのも爪切りだとたいへんだったのに超スムーズ。
って、そろそろ爪切りはおいといて本題です。
特に疑問も持たず、空気のようにあたりまえな存在として使っていたニッパー。 そーゆーもんだと慣れちゃってたから大して気にとめなかったんですけど、断面がスパっと平面にならないんですよね。 切り口の乱れがパーツに影響しないように、あえてちょっと離れたとこで切るのが習慣になってたくらいでした。
しかもその切り味がまた軽いんですよ。体感的にはそれまでのニッパーの半分くらいの力でさっくり。 何の変哲もないっつーか、下手すると安っぽいって印象さえ受けるデザインのニッパーなんですけどね。
それまでだとディティールアップに真鍮線使おうとして、ギザった断面を必死にヤスってましたもん。
しかも線材の先っちょを平面出しするって相当やりにくかったりするんですよねぇ。
あ、買った釣り竿をどこまで曲がるか試してみたり、バイクをどこまで寝るか倒しこんでみたり、そーゆー限界を確認したい系の方以外は1.5mmの軟ワイヤーまでにしておいてくださいね。念のため。
パッと見よくわからないんですけど、刃先が接触しないんですよ、これ。
普通のニッパーは刃先どうしで敵を圧縮して切るのに対して、ズーロンのニッパーは刃先を微妙にずらしてぶつからないようにしてあるんです。
これがズーロン社の専売特許、マイクロシアー構造というらしいんですが、刃先にかかる力も約半分になるので、例の軽い切り心地が実現できるんですね。
刃先どうしがぶつからないということは、刃先の摩耗が抑えられて構造的に寿命も長いわけです。
その上、ちょっと特殊な熱処理加工を奢ってますから、材質的にも長寿命かつ高強度ときました。
んです。これは胸を張って『安い!」と叫べます。
価格対性能比の高いことといったら100円ライターの次くらいにすごいんじゃないでしょうか。
こういった地味でベーシックなツールこそイイものをお使いください。